☆☆コラム☆☆
「自分を安く売っては駄目」
転職を決意した時に、恩師から頂いた言葉です。私の前職は営業事務で、少し特殊な業界であった為に、三年以上勤めてはいたものの、転職に活かせるようなスキルは何もないと思っていました。ですから、転職とはいえ、もう一度、新卒から始めるくらいのつもりでやるしかないと思っていました。
転職の決意には相当な思い切りが必要でした。キャリアも、収入も、全て1からやり直さなければならないと思っていたからです。結局、それでも仕方がないと思って決意に至ったのですが、拭い去れない不安を恩師に打ち明けたところ、こう言ってくれたのでした。
「自分を安売りしては駄目。三年間の経験が無駄だったなんて事は絶対にない。少し視点を変えるだけで、些細なことでも必ず武器になる。妥協せずに、強気で行きなさい。」
目が開かれたような思いでした。転職に直接結び付くようなスキルや資格はなくても、私なりに三年間、責任とプライドを持って勤めあげ、その中で創意工夫した事や、心がけていた事、それら自体が、私のスキルだと気付いたのです。
それまでは、少しでも経験が有利に働けばと、営業事務を中心に転職先を探していたのですが、異業種・異業界の求人に、積極的にエントリーするようになりました。一度、ある触手に就いたからといって、今後もずっとそれにとらわれる必要はないのです。むしろ、他職種を経験したからこそ、活かせる点を全面に押し出して、果敢に挑戦して良いのです。
恩師はこうも言いました。「転職はキャリアアップのチャンスだから、理想を高く持ちなさい。」ノーキャリアに戻らなければならないと思い込んでいた私にとって、非常に嬉しい言葉でした。
結果、私は前職とは全く異なる業界の、前職よりもずっと大きな会社で、人事のお仕事をさせていただけることになりました。雇用条件も、納得のいくものでした。
恩師から最後にいただいたのは、こんな言葉でした。
「あなたはこれから、もっと輝いていいのよ。」



